【ディズニー】これまで禁止だったアトラクション内部の撮影が解禁!理由を検証

ライター:

東京ディズニーリゾートの楽しみ方は、ショーやアトラクション、キャラクターグリーティングなど非常にたくさんあります。

中でも、カメラやビデオで撮影すると言う、「思い出に残す」と言うのも楽しみのひとつでもありますよね。

そんな中、最近はこれまで禁止されていたアトラクション内部や乗車中の撮影が一部で解禁される状況が増えてきました。それはなぜなのか、どんな意味があるのか…について考えてみたいと思います。

撮影禁止だった場所が次々解禁に

東京ディズニーリゾートのアトラクションと言えば、その外観はもちろん、乗車前までならほとんどの場所で撮影が可能でした。ただ、内部や乗車中は撮影できな場所が多くあります。

例えば人気の「タワー・オブ・テラー」では、建物1階のロビーフロントを通って、その先の部屋に入りますが、ここからは一切の撮影が禁止でした。


しかし、最近になってから、この部屋のその先の美術品が並ぶ「秘密の倉庫」も撮影が可能となりました。

また、アトラクションは「乗車中の撮影は基本的に禁止(液晶を使用しなければOKなどはあり)」でしたが、最近は多くのアトラクションで撮影が可能となりました。

撮影可能となったアトラクションは下記の通り。

【ディズニーランド】
「ホーンテッドマンション」(ファインダー撮影が解禁)
「プーさんのハニーハント」
「白雪姫」
「ピーターパン」
「ピノキオ」
「ロジャーラビット」

【ディズニーシー】
「ソアリン : ファンタスティック・フライト」(乗車中は撮影不可)
「タワー・オブ・テラー」(乗車中は撮影不可)
「トイ・ストーリー・マニア!」

※記事作成時現在の情報です。今後変更になったり、キャストによって指示が異なる場合があるので、必ず当日現場で確認してください。

今になって「なぜ解禁」したのか?

こうしたアトラクション内部の撮影については、今まではパークで「全体的に禁止」となっている場所が多くありました。新アトラクションができた場合でもそれは同様。

コースター系アトラクションだけでなく、安全対策の一環からか、ほとんどのアトラクションでは「乗車中の撮影が不可」となっていました。

ただ、2020年9月28日にオープンした、現在では一番新しいアトラクション、「美女と野獣“魔法のものがたり”」ではまさかの乗車中でも撮影がOKとなっています。


しかし、それでも基本的には他のアトラクションは撮影禁止のままでした。それがなぜここにきて急に解禁されるようになったのでしょうか。

東京ディズニーリゾート公式としては、この理由については一切触れられておらず、正式なアナウンスなどもされてはいない状態です。

そんな中、その理由として考えられるのは、外国人観光客の増加により、注意書きやキャストの口頭での説明を理解できない方が、あまりにも多く撮影をしてしまうため、物理的にキャストが注意しきれなくなったのでは…と言う理由も考えられます。

ただ、これは完全な「筆者の想像」なので、全く違う理由もあるかもしれません。しかし、本来であればこれは注意して完全に止めるべきものの様にも感じられます。

しかし、それを逐一注意することによって、相手が外国人観客であれば、その言葉を使える人間が必要であったり、海外のパークでは撮影可能な場所が多いので、それらのトラブルがさらに大きなトラブルになる…と言う可能性から、「注意が行き届かない不平等性」も考えて、解禁されたのでは…と言う想像もしてしまいます。

何十年も禁止だったものが急に解禁される「違和感」

これらのアトラクションの撮影解禁ですが、一部ゲストにとっては非常にありがたいものであり、筆者自身も今まで撮れなかった場所が撮影できるのは非常に興味深いところでもあります。

現在は、映像関連機器の進歩で、「誰もがその手に高性能カメラを持っている時代」。そんな中で気軽にこれまで撮れなかった場所が撮れるのは非常にありがたいと感じます。

しかしながら、反面「これまで何十年と撮影が禁止だった場所」が、明確な理由(発表)がなく、突然解禁されたという「違和感」があるのも事実。

しかも想像ではあるものの、人員的な問題で物理的に注意喚起できなくなったための解禁(?)ということであるならば、なんだか少し残念な気もしてしまいます。

ここで感じる違和感や少し残念な気持ちは、「パークのアトラクションやショーは、現地だからこそ感じられる、特別な時間と空間の中に存在していて欲しい」と言う思いがあるからなのかもしれません。

もちろんこれは個人の勝手な妄想でもあります。ただ、やはり「その場でしか感じられない、何物にも変えがたい体験」はカメラ越しでは味わえないと思います。

コンテンツによっては「撮影OK」だった所も

こうしたアトラクションだけでなく、ショーなどの撮影に関しても、屋内のタイプは基本的には撮影禁止のものが多くあります。

しかしながら興味深いのは、例えば「アウト・オブ・シャドウランド(2016年7月~2019年3月31日までディズニーシーのハンガーステージで公演されていたミュージカルショー)」は意外ですが、オープンして間もなく撮影が可能でした。しかしすぐに「全ての撮影が禁止」に変更になりました。

また、こちらも意外とご存じない方が多いかもしれませんが、「タワー・オブ・テラー」の秘密の倉庫も、オープンから短い間は撮影が可能だった時期もあるのです。(こちらもその後すぐに撮影禁止になった。)

特にステージに向けてフラッシュ撮影などをしてしまうと、キャラクターや演者がフラッシュに目がくらんで、危険な状況になる場合があります。

恐らく試験的実施の期間中に、そうしたゲストがいた為にそんな処置がとられる結果になったのかもしれません。

また、カメラのフラッシュをたかないつもりでいても、その設定になっていれば自然とフラッシュでの撮影になってしまうわけですし、大勢の人間がいる状態でそれを個別に注意すると言うのは非常に難しい状況でもあります。

そのためこうした当初は撮影OKでも、その後に撮影禁止となっていると言うケースもあると思います。

そうした部分も考えると、今回のほぼ全面的な解禁は予想外の状況でもあると言えます。

「記録」よりも「思い出」に残したい

ご紹介してきたアトラクション内の撮影など。理想的な事だけを言うならば、「カメラのメディアやハードディスクに記録として残す」と言うよりも、「その目でじっくり見て、心の中に思い出として残したい」とも言えると思います。

しかしながら、現在は映像機器等の発達により、そうした「現場での思い出」よりも「記録に残して後から楽しむ」と言うのも「現代の楽しみ方」といえます。

どちらが正解と言うことでは無いですが、「カメラのファインダーを通して見た風景」よりも、その「自分の目で、肌で、空気で体感する経験」と言うのは、そこでしか味わう事が出来ない、かけがえのないものでもあります。

もちろん写真や動画であちこち撮影するのも良いですが、その「目」と「体」と「空気」を経て、カメラのファインダーやモニターでは無く、「自分の目」でぜひ体感してほしいものですね。

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

3 件のコメント

  • 外国人のせいっていうのは筆者の考察(筆者もそう書いてる)わけだから、それをコメントで一括りに外国人や運営批判に繋げるのはおかしいでしょ。

  • 事前にきちんとした下準備(訪問場所のルールを調べる等)を怠る外国人訪問客のせいで雰囲気が壊されるのが納得いかないですね。
    解禁リストに雰囲気の良いダークライドが入っているのが本当に嫌です。

  • 外国人観光客が指示に従わないから写真解禁ってのは運営の怠慢ですよね
    まず録音した英語でのアナウンスを流すとか対策をとってからだと思うんですが
    ルール、マナーを守らない人のせいで、これまで作り上げてきたパークの雰囲気が壊れるのは残念です

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