大人気アトラクション、東京ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」。ゲストは建物内部の正面にある壊れたエレベーターを眺めながらツアーへと進みます。
しかし、意外とじっくり近くに寄ってみる事は少ないもの。 今回はそんななかなか見る機会のない、「貴重なエレベーター内部の様子」を紹介します。
この記事のもくじ
空いているからこそ見れた搬器の内部
このエレベーターは、通常はスタンバイする列(Qライン)の途中にあり、近くまで行く事はできますが、その中まで見る事はほぼできません。
今回の画像は、たまたまこの近くで写真を撮っていた時、キャストさんのご厚意で「ぜひ近くでどうぞ!」と案内して頂いた時のものです。
普段はここまで案内してもらえる事は無く、あくまで臨時的に案内して頂いたものです。通常時にも行なっているサービスではありませんのでご注意ください。
…そんななかなか見られないエレベーター内部と周辺の様子、さっそくご覧ください。
まずは意外に気がつかない細かな部分
ロビー中央、奥にあるこのエレベーターですが、ここは現在行方不明になっている、ハイタワー三世が落下したとされるエレベーター。
確かに彼はこのエレベーターに乗っていたのですが、落下した搬器(はんき)内部には彼の姿は無く、不気味な偶像と彼の帽子だけが残されていました…。
そんなこのエレベーターは、近づくと良くわかりますが、落下の衝撃で上部の一部が壊れていたり、扉が歪んでいる事がわかります。
特に鉄製と思われる重厚な扉の下部分が歪んで曲がってしまっている所を見ると、「相当大きな衝撃だった事」がわかります。
また、扉下部をよく見てみると、内側からの衝撃でめくれ上がっていたり、扉のレール部分も壊れて浮いている様子がわかります。
これらはかなり近づかないとまず見られないもの。機会があればぜひ確認してみてください。
時々点滅する階数表示
細かな所まで作り込まれたこのエレベーター。この入口の上部には、階数表示がついています。
しかし、落下の際の衝撃が大きかったせいなのか、現在の位置を示す針が、「1階よりもさらに少し下にある」所などが細かな描写です。
時々めちゃ弱〜くチカチカする「タワー・オブ・テラー」ロビーのエレベーター階数表示。…13年間閉鎖されていたのにまだ電源かろうじて生きてるのが凄い。 pic.twitter.com/i7wTfGZ7So
— みっこ (@mikko_20100518) February 10, 2022
また、この階数表示ですが、実は時々、この「数字の背後の照明がちらつく事がある」のです。
しかもほんのわずかな一瞬、弱い光で点滅するのでなかなか気が付きにくいですが、ぜひ確認してみてください。こららの様子は上記のツイートで見られますのでご参考に。
かろうじてまだ電源は生きている事が察せられますが、こんな所まで細かな描写がされているのですね。
無造作に放置された欠けた柱の一部
また、これも近づかないと見えにくい部分なのですが、エレベーターの両脇にはギリシアの彫刻の様な「立派な柱」があります。
こちらもよく見ると、落下の衝撃ですぐ右脇の柱上部が一部壊れています。(上の写真)ちゃんと上部分にはその「柱があった跡」が残っているのも細かな部分です。
更によく見ると、この右側の柱の下にはその欠けた柱の一部が見えます。無造作に放置された柱の一部がしばらく放置されたままだったホテルの物語を想像させてくれますね。
エレベーターの内部は…!
それではいよいよエレベーターの内部へ迫ります。ここは通常時はエレベーターの直前にロープが張られており、近づく事ができないのですが、今回はその奥側にまで案内していただけました。
早速、中を覗いてみると…外からも確認できますが、鉄製のワイヤーが2本、上からぶら下がり、途中で切れているのが確認できます。
しかもこれは「鋭利な物で斬られた」と言うより、「強力な力で引きちぎられた」といった状態。
シリキ・ウトゥンドゥの呪いはそれほど強力だったと言う事なのでしょう。
更に外から見えない部分、内部の上部分を覗いてみると、そのワイヤーが吊っていた、搬器を支えていたと思われる金具が見えます。
この搬器の部分は、外されて取り出されているのだと思われますが、しっかりこんな所まで作り込まれているのが驚きです。
更にこの搬器がある後ろ部分には、「DANGER OPEN SHAFT」と書かれています。「シャフト」とは、エレベータが走行する縦穴上の空間の事。
これは点検時などに搬器が上部にある場合もあるので注意を促すものだと思われます。これも近づかないとよく見えない部分です。
実はエレベーターの脇にはちゃんとボタンが
そんなこのエレベーターですが、実は正面入り口のすぐ右脇には「スイッチ」がちゃんとあるのです。しかも直接押すことも可能。
ただ、もちろん実際に押しても全く無反応。もちろん直近まで行かないと押す事はできませんが細かなこだわりです。
…以上、タワー・オブ・テラーのロビーにある、壊れたエレベーターの内部とその周辺の様子をお伝えしました。…いかがでしたでしょうか?
普段はなかなか見る事のできない内部の様子。細かいのは近くまで行かないとわからない事なのに、そんな部分にまで、物語に併せてしっかり作り込んであるディズニーの細かさ。
機会があれば、そんな部分も感じながらぜひ覗いてみてくださいね。