人気アトラクションの「タワー・オブ・テラー」。アトラクションとしてのスリルはもちろんのこと、その細かな物語も見逃せない特徴のひとつです。
そんな中、ニューヨーク市保存協会の職員と言う設定のキャスト。彼らはその設定を見事に考慮し、素敵なセリフや動きがたくさんあります。
今回はそんな「驚きのこだわり」を特集します。
この記事のもくじ
「キャストなのに知らない」と言う設定
この「タワー・オブ・テラー」は非常に細かく、こだわりを持ったストーリーになっています。
ここで細かく話すとものすごく長くなってしまうので、シンプルにまとめますが、このアトラクションで働くキャストは、「ニューヨーク市保存協会の職員」と言う設定です。
簡単に言うと、「歴史的建造物である、閉鎖されていたホテルの価値を知ってもらうために開催されているツアーを案内する職員」です。
そのため、このキャストたちは「呪いの偶像」が消えたり、移動したりする事、更には「私たちゲストがエレベーターで落下する事自体を知らない」と言う物語になっているのです。
キャストの「こだわり」の言動が!
もちろん実際はゲストに安全にアトラクションを楽しんでもらうために、全てを知り尽くしたキャスト。
しかし、ゲストにそんなアトラクションの物語に没入してもらうため、言葉や行動に非常に細かなこだわりがあります。
わかりやすく1つご紹介すると、例えば「エレベーターは何回ぐらい落ちるんですか?」と聞いたとしても、「安全なツアーですので落ちる事はありませんよ!」と答えてくれたりする事もあります。
もちろん本当に聞きたいゲストに対しては正しい答えを教えてくれますが、非常に細かなこだわりですよね。
皆さんに聞いた、キャストの細かなこだわりのセリフ
そんな中、先日筆者のTwitterで、こんな募集をかけさせていただいたところ、非常にたくさんのこだわりの言葉を皆さんから教えていただきました。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました!
【募集中】
下記RTの通り「タワー・オブ・テラー」のキャスト(ニューヨーク市保存協会職員)は、シリキが消える事やエレベーターが落下する事を知らないと言う物語(設定)です。そこでそんなキャストさんのこだわりの言動を募集したいと思います♪皆さんが経験した素敵な言葉をぜひ教えてください😊 https://t.co/qP4SS1846c pic.twitter.com/Pnpv4j9wyZ— みっこ (@mikko_20100518) February 17, 2022
様々なパターンがあり、それぞれのキャストさんの個性が出ている非常に面白い結果になりましたので、皆さんにもぜひ見ていただきたいと思います。
それでは早速ご紹介。
さすがの演技力!なりきるキャスト
■めちゃ明るい声で「まもなく皆さんの方向に向かって扉が開きます。良い旅を!」と言っていたキャスト(落下すると思ってない)。
■座ってシートベルト付ける理由について、「頂上まで意外と早く上がるので転ばないようにですよ〜!あと風も強いんです」ってニコニコ言われた事が。
■高校生のグループがキャストさんに「落ちるのって怖いですか?」って聞いた際、「落ちないと思いますよ〜!」って笑顔で言っててさすが。
■Q:これって怖いですか?A:ただのエレベーターなので怖くないと思いますよ。
■どのくらい怖いですか?と聞くと「何も起こらないと思いますよ」
何気ない言動にもちゃんと物語が!
■記者会見場で蓄音機を動かしたらすぐに退室(シリキが消える事を知らない)
■記者会見場の扉が開いた時も中には入らない(消えた事に気がついていない)
■友達が初めて乗る時、友達が怖がっていたら、キャストさんが「至って普通のエレベーターですよ~」と笑顔。
■ハイタワー三世の書斎へ行く前、キャストの方がホテルの従業員ではなくボランティアであることを教えてくれました。『お金と時間に余裕のあるボランティアです。』と言っていて感動。
■倉庫で待っている時、シリキの目を見つけて凝視していたら、「何か見えましたか?」「猫でもいるんじゃないですかね?」
■蓄音機の前の部屋で待機中、「私達ニューヨーク市保存協会はボランティアで活動しています。つまり私達はお金と時間に余裕のある選ばれた人間なのです。」と言った後に扉が開いて、颯爽と次の部屋に行ったのが高貴でカッコよかった思い出。
■エレベーターに乗った時、落下するとは言わず「強い風が吹く事があります」と言う
かっこいい…惚れてしまう?アドリブ対応
■エレベーターに乗る前に待機する場所で、説明が終わった後に電気が不穏にチカチカっと消えたりついたりした時、一瞬驚いた様子で「?…おかしいな…」とこちらに聞こえるぐらいの独り言を口にしながら去っていったキャストさんの怪訝な表情とその演技力。
■エレベーターに乗り込んで出発する時、キャストさんが不敵な笑みを浮かべて「上へ参ります…」って言われながら扉が閉まった時があって、めっちゃゾクっとしたし、えええ保存協会の人じゃないの??今の人はシリキの呪いで動いてるん??って恐怖を覚えて面白かった。
■「ハイタワー三世の声が聞こえた?空耳ですよ〜」ってプレショー休止後すぐ言われた
■ホテルを外から見た時に、ハイタワー3世の部屋が光ることを伝えたら…「ツアーの参加者がフラッシュを使って撮影してるのかもしれません!!」
■エレベーターから降りてきた時に「おかえりなさい!如何でしたか?ハイタワー3世の書斎からの眺めは?」と笑顔で聞かれました。
もちろん安全安心が最優先のキャスト。
いかがでしたでしょうか。ゲストを楽しませてくれるサポートをしてくれるキャストですが、こんな細かなこだわりの言葉や行動でも楽しませてくれるのですね。
ただ、これはもちろんキャスト本来の仕事にプラスされた要素と言うこと。状況に応じて…と言う形になので、いつもこのような状態になると言う事ではありません。
キャストさんの状況や聞き方によってはこれらの内容と異なる返答がされる場合などもありますので、くれぐれもご了承ください。
…ただ、この「タワー・オブ・テラー」の舞台の住人になりきって、ちょっとオーバーに例えば、「何やら呪いがかけられていると言う噂を聞いたのですが本当に大丈夫なのでしょうか?」なんてオーバーな演技をしながら聞いてみたら、ちょっと素敵な回答が返ってくるかもしれませんね。
そんなこだわりの深い「タワー・オブ・テラー」。次回乗る時は、そんなところにも注目しながら楽しんでみてくださいね。