アトラクション別傾向&攻略法【プーさんのハニーハント】その1

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広大なテーマランドに様々なアトラクションが広がるディズニーランド。やはりコースター系のスリルライドが人気を集めていますが、中でもキャラクターものの人気も根強いです。

7つに別れた広大なエリアに広がるアトラクションはディズニーキャラクターが主人公となっているものも存在します。これらは年齢などの制限も緩く、幅広い年代で根強い人気を誇るのも特徴です。

そんな中、知っていると少しだけ得するポイントやアトラクションを楽しむ上での攻略法などについてのシリーズ企画。個々のアトラクションを紹介する「アトラクションごとの傾向&攻略法紹介シリーズ」。

今回からファンタジーの世界、「ファンタジーランド」に移ります。ディズニーキャラクターの代表格とも言える、プーさんが人気の「プーさんのハニーハント」をご紹介します。

幅広い年代が楽しめるディズニーランドの代表的アトラクション

ディズニーランドのキャラクターといえば、まずはミッキー&ミニーがまず浮かびますが、幅広い年代でミッキーにも負けない人気を保っているのが「くまのプーさん」。

知らない人がいないくらい人気のキャラクターです。その人気キャラクターの物語の世界が楽しめるアトラクションですので、ディズニーランドのアトラクションの中ではベスト3に入ると言ってもいいでしょうね。

近年は若干落ち着いてきた印象もありますが、通常の週末でも100分弱、混雑時期には3時間近くまで待つ場合もあります。ディズニーランドのファストパス対応アトラクションの中では、概ねモンスターズインクに次いでファストパスが発券終了する人気となっています。

ディズニーランドの朝のオープン後の傾向として、モンスターズインクに行くゲストが多く、次いでこのプーさんが多いと思われます。その他、バズライトイヤーやスプラッシュ、ビックサンダーの人気が高いです。

ただ、このプーさんに関しては幅広い年代が乗車可能であり、他のアトラクションに比べると、ファミリーみんなで乗車できるので「ゲストの集中度が高い」のも特徴です。

混雑日の朝のオープン後にはスタンバイするゲストがパレードルートまで溢れ、トゥーンタウン内まで伸びてしまう事もあります。

アトラクションの概要としては、蜂蜜を入れる「ハニーポット」型の乗り物(上の写真)にゲストは乗車し、「くまのプーさん」の物語の舞台となった「100エーカーの森」を冒険していきます。

ゲストが乗るポットは5人乗り。(前に2名、後ろに3名)で、乗車の際の利用制限は「補助無しで座っていられる事」となっており、自分で座っていられれば、かなり小さなお子さんでも乗車は可能です。

ただ、途中には横回転や上下の振動、真っ暗になるシーンなどもあり、あまり小さなお子さんはオススメできません。ライドの安全バーは大人サイズですので、現実的には2~3歳くらいのお子さん以上…といった感じでしょうか?

ライドは「5人乗りポット×3台」がワンセットで出発します。基本の軌道は同じですが、この3台は微妙に異なる位置や道を進むため、複数回乗っても、違う雰囲気を楽しむ事ができます。

このポットの進行方向にはレールが存在せず、不思議な動きで進んで行きます。これは、「ファクトリーオートメーション」という工場や配送センターなどの無人搬送機や仕分けで使われているシステムに似たもので制御されており、床面に埋め込まれた電磁誘導コイルによって進んでいます。ちなみに東京ディズニーシー、「アクアトピア」も同じシステムで動いているアトラクションです。

ファンタジーなアトラクションではありますが、使われている技術はなかなか高度なもの。しかし、それであるが故にシステム調整で停止になる場合が比較的多いアトラクションでもあります。

常に長い待ち時間!ファストパスで乗りたいアトラクション。

現在のディズニーリゾートでの「クマ」と言えば、ダッフィーの方が人気が高いですが今でも根強い人気を誇る同アトラクションは入園制限クラスの混雑時にはファストパスを取得する長い列ができ、取得するだけでも十数分、ひどい混雑時には30分近く並ぶ事も多くあります。

これはプーさん自体の認知度ももちろんですが、幅広い年代のゲストが乗れるため、開園後に多くのゲストが集中しやすい傾向があるためです。

空いている平日であれば60分以下になる事もありますが、週末では100分弱前後、混雑日は3時間近くになる事もあります。アトラクションが人通りの多い場所にある事もあり、スタンバイ時間はあまり大きく変化する事もありません。できるだけファストパスで乗りたいアトラクションです。

また、このプーさんは他のアトラクションも同様ですが、スタンバイに並んでしまうとすぐに奥に入ってしまうため、後から家族やグループとの途中合流ができません。

そのため、グループや家族のひとりが先に行って並んでいる、という事ができません。それをご存知でない方が、朝のオープン直後の時間帯に上の写真の様に、アトラクション前で待っている場面をよく見かけます。

せっかく朝早く急いで行っても、一人だけでは並ぶ事ができませんので十分ご注意を。

その他の細かなトリビア・攻略法など

スタンバイの狙い目はやはり朝オープン後の時間帯。ただ、朝のオープンから早め(10分以内くらい)でアトラクション入口まで来れなければ逆に長い列になってしまいます。早めに入園できないのならスタンバイではなく、最初からファストパス取得の方が効率的です。

また、ゲストの集中度が高いため、朝のオープン直後でも本当に空いているのはわずかな時間だけです。また夜になっても極端にスタンバイが短くなる事がありませんのでご注意を。

全体的にこれに限らず、人気アトラクションは午前中が一番混む傾向があるので、朝早く来れないのであれば、むしろ夕方以降の方が待ち時間は若干ですが、短くなります。

前述したとおり、人通りが多い位置にあるため、他のアトラクション同様、ファストパスを持っていたとしても、パレード終了直後に乗るのは避けましょう。

…それでは細かな攻略法などを。このライド自体は前の座席と後部座席で若干段差がついており、回転しながら進んでいくので、どの乗車位置からでも同じ様に楽しめます。ただ、前座席の方が視界は広いです。

ただ、乗車するハニーポットは「3台でワンセット」になっていますが、真ん中の2台目のライド(乗車する時の真ん中)だけ、アトラクション後半に出てくる「ハチミツポットの大砲」が当たりません。

乗車する時にはポッドの指定もできる(後ろのゲストを先に乗らせて順番を飛ばす)ので、希望の場合は乗り場のキャストに「1番前か3番目で…」伝えれば対応してくれます。

ただ、こちらは公式なサービスではないですし、ゲスト誘導の流れが滞りますので空気を読んで…もマナーのひとつ。

ちなみにちょっと夢の無い話をひとつ。…この大砲ですが、ネット上などでは「ハチミツ大砲」と呼ばれて「ハチミツの匂いがする」と言われている事が多いですが、これは間違い。実際は演劇などで使われる煙幕(スモーク液)の匂いで、これ自体にはハチミツの匂いは付いていません

これは、その大砲の部屋の後に、「プーさんがハチミツの中に埋もれているシーン」がありますが、ここでは「実際にハチミツの香料が噴出」されています。そのため、この匂いと混同している方が多いため…と思われます。

…確かに大砲はハチミツ型のポットから発射されますし、周囲の雰囲気がそう感じさせているんですね。ちなみにこのスモークはディズニーシーのインディジョーンズアドベンチャーの途中に出てくる空気弾と同じです。

…次回はもう少しこのプーさんのハニーハントの雑学などについて触れていきます。